経営感覚無しのまちづくりは危険

地域活性化・まちおこし

富士宮高校会議所の企画で、三島でNPO活動、まちづくり活動を行っている、渡辺豊博氏の講演を聞くことができた。県内はもとより、全国的にも成功・実績を積み重ねており、多方面での講演活動、都留文科大学ほか学校での指導など実に精力的に動いている。

個人的には15年以上前、富士宮初NPOの設立時(当時は県庁勤務でNPO推進に携わっておられた)に何度かお会いしてから実に久方ぶり。

富士宮高校会議所のメンバー、そして商店街はじめ地元の一般参加の方々が聴講。歯に衣着せぬトークで笑いを誘いながらの講演1時間+1時間座談会。

冒頭一発目早々に、「(要約すると)地域活動、ボランティア、誰の為って、実は自分のためという一面が強い。無理してやるもんじゃない。無理してるなと思ったらすぐやめてください。何かを犠牲にするものではない。」と。

その後、高校生だけ残り座談会形式でまちづくりについて色々質疑応答。商店街づくり、回遊する街づくりには「ちゃんと歩ける範囲、たとえば半径250メートル以内に何があるか?というのを把握するのが大事」など、調査、現状を踏まえたうえでの企画作りが大事という話など、参考になる話で高校生たちも色々目からウロコです。

  • 企業と行政の間の中間的な労働市場、NPOはいわば社会の隙間産業
  • 現状把握、問題意識が大事。
  • 継続できる体制を作って、続けていく。
  • きめ細やかな人間的サービスを誰が提供できると考えるか?
  • ボランティアは無償?有償?どう考えるか?
  • NPOやまちづくり活動も仕組化、ちゃんと自立して回るようにすることが必要
  • NPOは経営感覚、代表者は経営者の資質が必要

など、いろんな考え方を実例を元にお話しくださいました。

例えば、同氏がプロデュースしているNPOのテナントショップ、最初は野菜の販売からのスタート。おじちゃんおばちゃん、そして農家さんの助けになるところ、要するに「人の役に立つ」という視点で始めて、現在は三店舗。

お客さんとのコミュニケーションを第一にして、いろんなニーズを聞いているうちに、取り扱いサービスも増えて、生活用品、化粧品などを扱ったりなど、サービスの幅は広がっているようです。売りたいものを売るのではなく、必要なものを徹底的に聞いて売る、という形ですね。

この話をその日のうちに友人に話したら「自分の家の近所(富士宮市北部)の酒屋さんもそれに近いことやってるよ。お酒だけじゃなく『配達のついでだから』と、なかなか買い物にこれない方のお使いも頼まれてフットワーク軽くやってて、たいしたもんだよ」と。

僕がこのブログでも頻繁に書いている「人の役に立つ」ということが、すべての基本なんだ、ということを、なんだか、よりすっと理解できた一日でもあった気がします。

そして、経営感覚。昨今のまちづくり、自治体運営にかけているのはまさしくこの部分のようにも思います。

本日の教訓

現状把握なしに、経営感覚なしに、まちづくりやったら危険。

★経営は小さい金額で考えると小学生でもわかりやすい。

「軍資金1,000円を地域の農業を助けるために使ってください」

Aさん:10人の農家さんへ支援金として100円を分配した。
1,000円を使い切ってしまい、また軍資金くださいと、えらい人におねだり。
えらい人は「何回もだめだ」というので、Aさんは変装して名前を変えて、軍資金をもらいに行きましたとさ。

Bさん:最初なので、一回目は人手と経費はボランティア。10人の農家さんから100円ずつ
1,000円分材料仕入れて食品加工しておかず販売。売上は3000円になった。
売上から1,500円(150円ずつ10人)を次の仕入れ代金に、1,000円をついに人件費に。500円を経費に。
よし、次は利益も残すために5,000円以上売るぞ!Bさんも農家さんもやる気が出てきましたとさ。