まちづくりの三種の神器とばかりに、2000年台後半から「100円商店街」「バル」「まちゼミ」という、商店街等における取り組みが全国で一気に広がりました。富士宮市や富士市でも色んな形で開催されてきています。
果たしてどれだけ成果・効果があったのか?
もちろん例えば富士宮バルもチケットがほぼ完売し「夜の商店街に、多くの人が歩いた」久々の機会となり、一定の効果はもちろんあったと思います。しかし開催曜日や予算の問題等、運営方法に多くの課題を残し2013年の第3回を最後に開催されていません。この他にも「エコステーション」「まち婚」「マルシェ」等々、周期的に流行があるようです。
これらを起爆剤に伸ばしている「まち」もある一方、流行イベントをやれば自分たちが何もしなくても何かが変化すると思い込んでいる「まち」も少なくありません。また、これら試みには行政や民間団体が関与する事が多いですが、彼らが核になって「各者に参加をお願いする」形式だと特にうまく行きません。各者の無責任を助長するばかりか「俺達は手伝ってやっている」という、意識のスレ違い、自主的な発展の取り組みとは真逆の事態が発生してしまいかねません。
どんなに願っても、スーパーマンは助けに来てくれません。どんなまちづくりも、会社や組織づくりも「自分自身がやらないと、何も変わらない」のです。三種の神器を生かすのはいいけれど、頼りきってはNG。自分がリスクを背負って、真剣に考え、本気で行動する。そうした人が自主的かつ民主的に連帯して初めて成果が出るのだと思います。