真っ赤に燃える心の太陽

やなせたかしさんが亡くなられた。心からお悔やみ申し上げます。

そして同時に、氏がつくられてきた多くの作品の深さに改めて感銘を受けます。

特に、その詩の一言一言がつきささります。

「手のひらを太陽に」

ぼくらはみんな生きている
・・・生きているからかなしいんだ 生きているからうれしいんだ 生きているから愛するんだ

★1番から3番にちりばめられた言葉から、現実をよりストレートに感じることができる。
深すぎる言葉を、知らず知らず、子供の頃、何度も合唱していたのは不思議な感じだ。

「アンパンマンのマーチ」

なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
今を生きることで 熱いこころ燃える  だから君はいくんだほほえんで

★・・・アニメソングでこの深さ!いきなり存在を問いかけていることに、今あらためてびっくり。

「しっぽはぐぐんと(のらくろの歌)」

しかし心のその中で 真っ赤な太陽燃えている

★1番と2番で、野良犬の劣等感や悲哀を表現したかとおもいきや、3番で「太陽が燃えて」元気復活。しっぽもぐぐんと伸びる、と。手のひらを太陽にも最初が「~かなしいんだ」ではじまるように、前半沈み込んで、後半一気にのびやかになる作品が多いように感じます。

氏を語るにはこの数曲だけではいささか乱暴な感じもしますが、こうしていくつかピックアップしただけでも、生きる大変さや無常感などの生々しい現実の暗部、でもそれに立ち向かう勇気や元気でのりきっていく光の部分、両方をシンプルな言葉でダイナミックに表現していることに大きな衝撃を受けます。

真っ赤に燃える心の太陽。勇気、元気。

 

巨星がまたひとつ墜ちた。だがメッセージはずっと、語り継いでいきたいと思う。