地域活性化。何年、何十年、どれだけこの言葉が日本中で議論されてきただろうか?
私も、数多くの事業に仲間とともに取り組んできた。地域の食とお酒を巡る「上野の里まつり」は好評で間もなく十周年を迎え、この影響で移住してきた家族もある。地元ボランティアが受け皿となって実現した野外音楽イベント「朝霧JAM」も17年になり、新しい交流・体験・出会いの生まれる場所となっている。
成功事例の裏で失敗の数も当然に多くあるが、そうしたの経験から考察し、たどりついた単純な真理がある。「商売であれ、イベントであれ、本気でやりたい人が自分の時間と金とリスクで個々にきちんとやれば良い」という、非常にシンプルな事だ。そして、人が求めるものをしっかり提供すれば、場所はもはや関係がない。東京の一等地でガラガラの店もあれば、富士宮で毎日完売御礼の店もある。
不景気のせい、イオンのせい、行政のせい、誰かのせいにしてうまくいった話は聞かない。あるとするなら「自分のせい」だ。自分の責任だと理解して気付き、人が喜び・求めるサービスをしっかり作っていく方向に向いているならば、成功失敗の波はあれど健全である。
自分のライバルはだいたい自分、自社のライバルはだいたい自社。つまりすべては自分次第。客観的に己を見て、自分のスイッチを入れるとしたら、どんなスイッチをいれますか?