23歳無謀起業して20周年、何故続いているかについて考えてみる(後編)

起業・独立・創業

前エントリーからの続き。サムネール写真は、初心忘るべからずというわけで、独立する直前の、1999年の夏。豊田市にて。痩せてるなあ。

起業後の危機あるある に こうした な話

そんなこんなでなんとかスタートダッシュを乗り切ってから、その後起きた、起業・経営あるあるの危機。起きた危機と、乗り越えたポイント。

社員雇用・労働条件で悩んだ時に

必ずあるよね。悩まない人は居ない。採用したはいいけど、やっぱり一人に戻った、なんていう人も多々。自分も最初はそんな感じだったが、2002年に、パートさんを入れてからはだいぶ見通しができてきて助かった。が、その後も紆余曲折。人間関係で悩み、社員の心の病で悩み、信頼していた社員がお客さんもって辞めたとか、どの業界でもあるが、まあ、色々ある。でも、乗り越えるしかないので、ひたすら、乗り越えた。

一人ひとりに合わせた労働体系を創ったり、時短の正社員、正社員登用、15分単位の有給消化、有給全消化など、働きやすさを追求している。2018年末現在で11名程度となっている。みんな、一所懸命、考えてくれて、頑張ってくれる、社員という言い方が当てはまらない、最高の仲間である。

事業を広げすぎた時に

調子に乗って、基幹となる事業の体制が万全でないのに、勢いで事業を広げすぎた。まちづくり活動もやりすぎた感あり、かなりセーブ。現在は、WEB制作・デザイン制作・PCサポート・イベント(主催は年1回)に絞ってきている。さらに、特化、絞り込み、分業、推進中である。

失敗した時に

前に書いた社員トラブルとも関係するし、事業を広げすぎた失敗とも重なるが、当然、経営にスキが生まれれば、失敗も起きる。ただ、大小問わず、失敗したことは「失敗」ときっちり、責任を取ることが大事である事も学んだ。すべてのリカバリが100%うまく行ったわけではないが、誠実に、リスクマネジメントの原則にのっとって、お詫びして、現状把握して、今後の対策を練って、説明して、理解を得て、適正な補償をする。

お金が足りない時に

トラブルがあると苦しくなるのは資金である。何かがあった時には、自分の役員報酬を削ったり、融資受けたりバッタバタ。でも、おかげさまで、どんな時に銀行が手を貸してくれるか、くれないか、なんてことは色々覚えた気はする。また、「なぜ、今自社がこの状態のBSなのか、PLなのか、ということを明確に認識していてして説明ができる」ことは重要で、これが説明できなければ、金融機関に話のしようがない。

また、お金の事で学んだのは、金が無いときは、「即座に対応」が原則である、ということだ。処分できるものがある、削れるものがあるのなら、すべて手段は使い切る。なるべく早くにだ。

あげちゃった生活水準、スタイル、プライドをおとせなーい、とばかりに対応できず倒れていく、または倒しちゃう経営者なんていっぱいいるけれど、そんな時は水準だのなんだの言ってられないのだ。上がったり下がったり、「変化が当たり前」と思えば、なんてことは無くなってきた。

自分が病気になった時に

これは比較的最近の話。2018年。アレルギー関連の呼吸器系の不調をずっとほおっておいたので、不調の極みになり、1か月近い休養、そして入院手術、その後も様子を見ながら徐々に復帰を図った。この時に、社員にもかなり現状を伝えて、助けてもらった。会社に戻ってきて、誰もいなかったらどうしよう、という不安にも駆られたが、全員居てくれた。感謝である。この時は、自分が持っている案件を全部アウトプット。訳アリ含め。

残業のないIT企業

そんなこんな、波を乗り越えながら日々やりくりしているわが社の特徴は、残業のないIT企業、という点である。お客様からも「役所か!?」と言われるくらい、定時には全員あがる。これは、自分が前職を辞めたきっかけになった、残業だらけのブラック企業経験があるからだ。もちろん、そこで色々覚えたので、感謝もしているが、体も心も持たなかった。最初の10年は大変なところもあったが、最近は徹底できている。時には、お客様には不便をかけるかもしれないが、代わりに、時間の中で最全力を尽くして仕事をする体制を作っている。

人間尊重の経営 社長はただのいち機能

静岡県中小企業家同友会で学んだ事に「人間尊重の経営」というものがある。とても深い言葉なので、ここで一言で表しきれない。でも、シンプルにいえば、言葉通りで人を尊重して、それを言葉に示し、行動に示し、結果を出すということ。

結局経営に王道もないし近道もない。バブルのような一攫千金もない。しっかりやり続けること。継続できる仕組みを作ること。継続できるライフスタイルを作ること。社長など、権威でも名誉でもない。ただのいち機能なのだということを肝に銘じて、動いていかねば続かない。

結局は、タフでいて柔軟な精神力なのよ

起こりうる様々な現象を謙虚に受け取って、一つ一つに対応する。
ビジョンに沿って、積極的な謙虚さを持って、進めていく。

結局、それを淡々と進める「タフでいて柔軟な精神力」が一番継続の大事なエッセンス。

「タフな精神力」だけじゃなくて「柔軟」がポイント。なのだ。