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【78】外との違いを知る

 今でこそ知らない人が居ない、富士宮名物、富士山名物、日本のご当地グルメの源流にして、成功の代表格の富士宮やきそば。2000年より前は「やきそば」と記されているだけで、富士宮の人々にとって「当たり前」で何ら特別な物とは感じていませんでした。

 しかし、その当たり前のやきそばのエピソードや歴史背景を調べてみると、「他の地域の焼きそばとの違い」が多くあったのです。

●戦後の冷蔵輸送などが普及していない時代に、行商に向くよう、日持ちのする麺、むし麺が開発され流通していた
●物資不足の時代背景で、ラードを絞った後に捨てられていた肉かすを利用していた
●魚の切れ端等を乾燥させて削ったイワシ等魚の削り粉を活用していた

 実は富士宮独自仕様だった事に気づいた富士宮やきそば学会(2000年設立)の故・渡辺英彦会長や、会員の通称である「富士宮やきそばG麺」メンバーらによって、ダジャレやメディア戦略を存分に活用したブランディング、話題作りに生かされ、こんにちに至るご当地グルメブームのスタートとなりました。当たり前の中にある意外な外との違いを調べて見ると興味深いかもしれません。

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この記事を書いた人

株式会社カボス(旧:有限会社カボスメディアワークス)代表取締役。WEB制作・ITサービス提供会社を経営しながら、富士宮市・富士市・富士山エリアを核として地域活性化活動を体当たりで元気に20年以上取り組んでいます。

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