当たり前すぎて「え、お金とるの?」と思われるようなモノ、コトでも、プライシングすることで付加価値が生まれることがあります。
例えば高野山では、奥之院ナイトツアーが開催されています。元々そこで修行したり育ってきたお坊さんからすれば、当たり前の風景で、一般の方も自由に見て回れます。でも、そこにしっかりと案内を入れることで、見てるだけじゃわからない奥之院の魅力を知ることができるわけです。
場所は変わって、昨年の冬に、裾野市で富士山花火2021が開催され、多くの来場客で賑わいましたが、これもまた「全席有料」でした。花火といえば、無料で見るのが当たり前という価値観が多い中で、チケットのランク分けをして5000円から最大なんと25,000円の席が用意されていました。有料に見合うだけあり、2時間近くに渡る素晴らしい花火プログラムを、見たことがない角度(ほぼ真下席もあり)で見ることができるプランもありました。
富士山麓には、多くの資源、環境があります。そこに住む人達にとっては当たり前でも、外から見たら当たり前ではない事が多くあります。ただ行くだけ、ただただ見るだけではわからない部分に、外の視点と発想次第で新しい何かが誕生するかもしれません。